エイリアン大活躍。MIBインターナショナル感想
(ネタバレほぼなし)
見てきました。メン・イン・ブラック インターナショナル(字幕)
事前にちらっとレビューを見て、。
若干キビしめ評価が多かったことに一抹の不安はありましたが
結果、普通に面白い佳作娯楽映画でした。
みんな期待値上げすぎ!
とはいえ、惜しいな~と思うところもチラホラあって。
正直今作の感想をひとことで言うなら「エイリアンが活躍する異色なMIB」
まあ…ぶっちゃけ、MIB続編として考えるよりも、
スピンオフ的なSFアクションコメディとして見た方が楽しめる、かも。
MIBに野暮なツッコミはいらない!
とは思いますが、折角見たんだし感想書きます。
ほとんどネタバレなしです。ちなみに僕は過去三作とも視聴済み。
クリヘムとテッサは格好良い! が……
ご覧のとおり、今作ではウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズが出演しません。
ギャラ高すぎ!ということらしい。
んで、
新たに主演を演じるのは新進気鋭?のクリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソン。
そして上司役にリーアム・ニーソン(スペースガンの似合わなさは必見!)
個人的なことではありますが、主役のクリヘムとテッサは自分と同じ年齢でして、
加えてレベッカ・ファーガソン、レイフ・スポールまでもが同年齢(どちらも出演)!
今作はそんな同年齢のスターたちが活躍するということもあり、
応援したいという気持ちと期待に心弾ませての視聴でした。
が
そんな主役たちのキャラ立てがいまひとつ…
だったんですよね。悪くはないんです。
若干安直な感があるというか。残念。
いや、黒スーツのクリヘムはめちゃくちゃカッコ良いですよ。
今までのマッチョで無骨な風味はどこへやら。びっくりするほどコメディ寄り!
さらに性格はダメ男&チャラ男といった感じの陽気キャラ。
クリヘムは、それをそつなくこなしています。
むしろ、こういうノリのほうが向いているような。
ちなみに作中でマイティ・ソーをノリノリでパロディします。いいのかアレ。
演技はかなり良かったですね。はまり役じゃないでしょうか。
アクションシーンもシリーズでトップクラスでした。
とはいえ、残念なことに彼の演じるエージェントHは、
ウィル・スミスが演じたエージェントJほどに
ウィットやアイロニーに富んではいなかった。なにか物足りない。
僕は「軽妙な掛け合い」がMIBの魅力なのかなあ
と思うんですが、そういう意味で今作は精彩に欠けています。
ウィルとトミーが見せたようなテンポの良いシーンが少ないんですよね。
原因はキャラの掘り下げ不足なのか、台詞回しなのか断定は難しいんですが、
淡泊なやり取りが多いように思えました。
弱いキャラ立ては、エージェントH(クリス)だけではなく、
相方のエージェントM(テッサ)にも言えて。
過去の見せ方がシンプルでベタ(むきだしの伏線…)、
全体的に万能感あるハイスペックなキャラクターです。
そのせいか立ち位置に柔軟性がないように思えてしまう。
クリヘムとあからさまな恋愛関係に発展させなかったのは高評価なんですが、
それにしても、ふたりのやり取りが表面的なものに落ち着いたというか、
ぼんやりした印象のシーンが多くなりがちでしたね。
うーむ残念。
今回のMIBは3人だった
しかしそんな中! 物語中盤に新キャラクターが登場します。
手乗りサイズの小型エイリアンのポーニィです。
こいつが仲間になるんですが(正確にはテッサことエージェントMに忠誠を誓う)
このエイリアン、最高に可愛くて魅力的です。だいすき。
小さい体にもかかわらず大きな相手(人間)に全く動じず減らず口をたたく。
トリックスター風味のコメディキャラクター。めちゃくちゃキャラ立ってます。
しかも、なんということでしょう(ビフォア・アフター)。
この新キャラクターが登場してからは、なぜか作中のテンポが格段に良い。
体感2倍!(当社比)。ポーニィが潤滑油的な役割をはたして作品を盛り上げます。
さらにポーニィは、ヘタレキャラ風味のくせして物語を通して活躍します。
いや大活躍。正直クリヘムよりいい仕事をします(笑)
次回(あれば)出るべきと思うくらいに印象に残るサポートキャラクター。
いやはや、彼がいてくれて本当に良かったと思いました。
こんな身近に宇宙人がたくさんいた!感の少なさ
もうひとつ、今作で少し残念だったのが、
ほとんどのシーンで宇宙人が隔絶されていたこと。
中華料理屋の店主や質屋の店員が宇宙人だった!
というようなシーンがほぼほぼないんですよね。
まあ、あるにはあるのですが、正直うすあじ(塩)
都市伝説の拡大解釈というか、実は身近にヤバイやつがいるという演出が
MIBの持ち味だったのに~と思うのは僕だけ?
今回は悪い意味でお話のスケールがデカいなあと。
ある意味で題名どおりインターナショナル感はスゴくあるんですけどね!
さまざまな国を回るので、そこはかなり見どころでした。
そうそう、
お馴染みの「有名人が宇宙人だった」シーンは健在です。
これこれ~! となりました。
良い終わり? 悪い終わり?
ストーリー展開は良くもなく悪くもなく。
どんでん返し的な要素は一応あるものの、ぶっちゃけ読みやすい。
カンのいいひとなら序盤で想像がつくかもしれません。
というかリーアム・ニーソンのあの使い方で裏切者を探せって時点で!(ネタバレ)
まあ個人的には、「こうなって欲しいな」という方向に向かったので良いんですけど。
人によっては、ありきたりと思ってしまいそうです。
ある意味では王道なひっくり返し方するんですよね。
もう少しクリヘム活躍してほしかったかなぁとは思う。
ラストは今どきの終わりかた。
次回に続くかもと思わせるアレです。
過去シリーズにあったような「ドアを開けると別世界」という終わりではありません。
今回も嫌いではないのですが、次回作がありきですね。
次回作なかったらあの終わりは嫌かも。
見てよかった? 見るべき?
書いてたら、いつのまにか辛辣な感想が多めになってしまった……
でも
面白かったですよ! 気軽に楽しめるし、迫力はあるし。
良いポップコーンムービーです!
過去作(とくに3)と比べて物足りないかもしれませんが、それはそれと。
アレを超えるのは難しいでしょうしね…
ともあれ、スタイリッシュなデザインやガジェットなどMIBシリーズ伝統の
「格好良いってコレだよね!」なポイントは
しっかり押さえていますので、個人的には往年のファンにもオススメしたい。
お財布に余裕があってスカっとする映画を見たいなーという方もぜひ!
そういえば今作は毒のある表現も少なく、暴力的だったりグロい要素が控えめでした。
そういう意味では、良くも悪くも全年齢どんな方も楽しめる映画なのかもしれません。
また当然っちゃ当然なのですが、3Dで見た方が面白そうだろうな~
というな演出が多かったので、余裕があればそっちをお勧めします!
では!